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実際に利用するまでの道のり – 共同生活援助の例

共同生活援助事業所を利用するまでの実際の例

 たくさんある障害福祉サービスの中の共同生活援助(グループホーム)にある利用者様が実際に入居するまでの流れについて例を上げてご説明していきたいと思います。
 なにかの参考になれば幸いです。
 もちろん日本全国にたくさんある共同生活援助事業所の中のホンの一例ですので、これから共同生活援助を利用したいと考えている方の全員に当てはまるものではありません。
 個々の状況によって利用のタイミングや利用の条件、流れの順番などは全く違うものとなりますので、あくまでも「一つの例」としてとらえていただきますようよろしくお願いいたします。

利用者様(H・Uさん)の例

退院したいと考え始める・・・

 Hさんは現在精神科の病院に入院中。入院歴は4年。病名は統合失調症と診断されている。
 症状は2年前から落ち着いており、最近退院を考えるようになってきたが、家庭の事情もありご自宅に戻ることが難しい状況。

 上記のような状況のHさんは、現在入院している病院のケースワーカーさんに自分の希望を伝えた。

 その相談を受けたケースワーカーさんは担当医師に相談。
 その結果、担当医師はHさんは退院は可能であると判断し、それを受けてケースワーカーさんはHさんに最も適切であろう障害福祉サービスとして「共同生活援助」を選択。

 ケースワーカーさんは、ご自分で近隣の「共同生活援助」事業所を調べて「空き」があるかどうかを確認して回りながら、同時に、Hさんの住民票がある地域の障害福祉課と相談支援センターに連絡を入れて、Hさんが退院可能であることを伝えた。

 その旨を聞いた障害福祉課と相談支援センターの担当者は、それぞれご自分で近隣の「共同生活援助」事業所の「空き情報」を確認。

 担当者や支援員さんは全ての事業所に1件1件づつ電話連絡を行う。
 スグにつながる事業所もあれば、担当者が不在でつながらない場合もあり、簡単には情報は集まらない。
 当然情報集め以外の他の仕事もやりながらの情報収集作業になるので、結局全ての事業所の空き情報を把握するのに2週間以上の時間がかかっていた。

 

 

面談、書類作成、見学・・・

 支援員さんはHさんの状況を把握するために、病院に行き、Hさんと面談。
 そこで本人の希望や今後の要望などを把握。
 さらに現在所持している手帳や受給者証など既に持っているか否かを確認。

 Hさんの場合、「障害者手帳」は既に発行されていたのですが、「障害福祉サービス受給者証」は持っていない状況だったので、発行の手続きを行う。

 相談支援センターの支援員さんが必要な書類を作成したり、関係部署から取り寄せたりを行い、それを役所の障害福祉課に提出。
 「障害福祉サービス受給者証」の発行は約3ヶ月後とのこと。

 その間、Hさんは次の展開になるのはいつになるのか?と首を長くして待つ。

 支援員さんが懸命に共同生活援助事業所を探した結果、2つの事業所に「空き」があることが判明。
 この2つの立地や周辺環境、利便性などがHさんに合っているかどうか?とHさんのご家族にも連絡し、その共同生活援助で良いのかどうか?も確認する。

 実際に見学が可能かどうかを確認したところ、その2つとも見学が可能だったので日程を調整し見学へ行くことに決定。
 1つは2週間後に、もう1つは3週間後に見学に行くことになる。

 3週間後、無事に見学を終え、どちらかの共同生活援助にするかを検討する。
 検討の結果、2つの候補から1つに絞られたので、この事業所の情報をHさんに伝える。

 と同時に、Hさんがこの共同生活援助で生活していくのに必要な資金面の相談を生活保護課と相談する。

 Hさんのご家族にも相談するが、残念ながら資金面での支援はご家族から受けることができず生活保護費を利用する方向ですすめることに決定。
 生活保護課はHさんが生活していくのに必要な資金を計算。
 Hさんの今後の生活に支障のない生活保護費が無事に決まる。

 その後、相談支援員さんがHさんのご家族、各部署の関係者に連絡し、Hさんのケア会議を開催。
 しかし、皆さんの都合がなかなか合わず、開催は1ヶ月後の予定になる。
 その間、Hさんは次の展開になるのはいつなのか?と首を長くして待つ。

 

 

面談、会議、打合せ・・・

 約1ヶ月後、関係者を集めてのケア会議を実施。
 出席者は、Hさん、ご家族、障害福祉課の担当者、相談支援事業所の担当者、病院の担当ケースワーカー、所轄エリアの保健所の担当者、グループホーム(共同生活援助)の担当者、就労継続支援事業所の担当者の計8名。
 会議では「Hさんがそのグループホーム(共同生活援助)での生活が本当に有効かどうか?」を議論の中心に進められる。

 話し合われた内容の一部は以下の通り。

    • 実際に生活が始まった場合の生活パターンはどうなることが予想されるか?
    • 日中に活動できる場所や事業所があるのか?その場所までどうやって通うか?
    • 通院はどうするか?スタッフが送迎するのか?自分で行くのか?家族が送迎するのか?
    • 通院の頻度はどのくらいか?2週間に1回か?月1回か?
    • Hさんの生活費、お小遣いなどの金銭面は問題ないか?
    • 金銭管理は本人にお任せか?もしくは誰かが管理するか?
    • グループホーム(共同生活援助)と日中活動する事業所のスタッフはどのようにHさんに関わっていくか?
    • スタッフは具体的に何をどのように手助けや声がけをするか?
    • グループホーム(共同生活援助)で食事の出ない曜日の時、どうするか?自炊か?弁当を買うのか?
    • 洗濯は自分でできるのか?お願いするのか?
    • 日中活動がない曜日の場合の過ごし方はどうするか?家にいるのか?どこかへ出かけるのか?
    • 出かけるのなら自分でバスや電車に乗って出かけるのか?自転車で動くのか?その都度、誰かが送迎をするのか?
    • 服薬管理はどうするか?自分で管理するのか?スタッフに管理してもらうのか?
    • お小遣いが無くなった場合どうするか?誰かが補充するのか?翌月までお小遣い無しで過ごしてもらうのか?

 など多くの項目について話し合う。

 ケア会議は約2時間。その会議の結果をそれぞれの担当者が持ち帰り、各々の事業所にて再度検討行うことに。

 

検討会議、打合せ・・・入居

 障害福祉課に依頼していた「障害福祉サービス受給者証」がもう少しで発行されると連絡がある。

 そんな矢先に検討していた共同生活援助(グループホーム)から連絡があり、先日のケア会議で話し合われた内容に当グループホームが対応できないとお断りの連絡が入る。
 結果、その共同生活援助をあきらめ、もう一つの候補だった共同生活援助(グループホーム)で再検討せざるを得なくなった。

 入居を予定している共同生活援助(グループホーム)の変更に伴い、再度ケア会議が必要になった。

 前回同様、各関係者に声がけをしてスケジュール調整を行い、ケア会議を開催する。
 このケア会議開催まで約3週間の時間が過ぎてきた。

 ケア会議で話し合われた議題は前回と同じ内容だった。
 しかし2回目は変更された共同生活援助(グループホーム)との関わり合いを中心に行われたため、前回よりは短い時間で会議は終了。

 すべての内容について事前承諾が得られたので、具体的に退院の時期、引越しの時期を検討を始める。

 退院が1ヶ月後に決定。
 入居するまでには障害福祉サービス受給者証も完成する予定。

 入居の荷物は病院からの移動なのでそれほど多くはないが、実家においてある家具などを利用するため軽トラック1台分の荷物になる予定。
 ご家族様がその軽トラックの段取りを行い、引越し当日に荷物を運ぶ予定。

 そして入居当日。
 共同生活援助(グループホーム)のスタッフが病院までお迎えに行きご家族様とともに退院の手続きを進める。

 手続き後、新居であるグループホームへ出発。
 その後、無事に到着。荷物も到着して自分の部屋に運び入れ作業完了。
 そして
 今日から新しい生活がスタートします!

まとめ

 以上がHさんの入居当日までの流れです。
 結局、Hさんは退院可能と診断されてから実際の入居まで約6ヶ月くらい時間が経過しています。
 もちろんここに記載していない細かな作業や段取りなども場合によっては発生します。
 状況によってはもっと短期間で入居するケースや、逆にもっと長期間になるケースもあります。
 どちらのケースも、スムーズに入居までたどり着けるように、様々な方の協力が必要となりますので、早め早めの相談が重要です。
 そして一番重要なことは「実際に入居する利用者様ご本人の意志」です。
 誰かに相談して自分の意志を伝えることは勇気がいることかもしれません。
 入居までの間に気持ちが折れてしまうこともあるかもしれません。
 それでも、無事にすべての準備が整って新しく始まる生活の楽しさを想像してぜひ前向きに少しづつ進んでいきましょう!

 

 

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